部下のするべき仕事を“代行”している人が多くいる
部下の仕事の”代行”をしていることにすら気づいていない人も多い
なぜなら、部下の仕事の”代行”は、いかにも今やるべき事のように自分の所にやって来て、
時にはやり甲斐があり、感謝もされる仕事があるから
そんなふうに、部下から持ち込まれる仕事の事を「サル」というらしく、僕自身、過去何度も部下の「サル」を預かっては途方に暮れていた
今思うと、その「サル」を預かる行動は
自分も含め、誰にとってもプラスにならない行動だった
その「サル」の飼い主は誰?
ここでサルの定義をもう一度確認する
サル = 部下のするべき仕事・問題
(※ここでは解りやすく、部下だけを対象に書いている)
あなたから見た部下と、違う人から見た部下は当然違うし、あなたの上司から見たらあなたも部下になる
何が言いたいかというと、
「サル」はすべての人の肩に乗っているということ
仕事中、呼び止められて相談をされたり、こちらの都合を考えずに、自分のタイミングだけで問題や愚痴をこぼす部下はいないだろうか?
思い出していただきたい
その時、部下の相談に対し話を聞いている自分の姿を思い出してみる
●部下『○○さん、これって何でこうなるんですかね?』
●あなた『…これは、こうしてこうじゃないかな?』
●部下『ほんとだ!ありがとうございます…』
●あなた『はいは〜い!(俺はスゴイだろ可愛い後輩め)』
後日、
●部下『ボソボソ…何でこうなるのかな?ん〜わからない…ボソボソ』
●あなた『ん?どうしたの?』
いつもこれの繰り返し
簡単に解決出来たらまだ良しとして、部下が「サル」を連れてきた時に、
●あなた『…わからないから、今度幹部が回ってきた時に聞くしかないな…』
●部下『……(無言)』
部下が難色を示したり、反応しなかった時点で、
部下の問題はあなたの問題にすり替わっている
まさにここが「サル」があなたに乗り換えた瞬間
仕事上の問題だけでなく、こんな「サル」がやってくる時もがある
●部下『ほんとウチの会社って給与上がらないですよね〜同い年の知り合いは○○くらいもらってますよ〜…』
●あなた『う~む…(それはあなたが成果を上げられていないから)』
●部下『しかもウチの会社は〜〜…(続く愚痴の嵐)』
●あなた『…じゃ言うけど、あなたは成果を上げる方法をすべて試した?』
●目が点の部下『……(黙る)』
後味悪くなったあなたは、どっと疲れて思う
悪者が、自分になっていないか?なぜ自分がこんな思いをするのか?
自分の予定外のボールが返ってきた時に、無言の反発をしてくる
(無言でない時もあるだろう…)
それなら、壁にでも話しかけてほしい
要するに、
人から時間を奪うコト・モノは全て「サル」ということになる
サルは飼い主の所へ返す
そこで、サルを自分の肩から、本来の飼い主(部下)の所へ返さないといけない
なぜ返すのかというと、
部下はわざわざ、あなたを困らせる為にサル = 仕事 を連れて来ているのではない
ということ
つまり、
自分のやるべき サル = 仕事 を自分で把握していないだけなので、
こちらがその部分を教えないといけない
モチロン、手とり足とり、言葉で丁寧に教えるわけではない
基本部下には、自分の「サル」を自分でコントロールするだけの力があるから
※ただし、あなたがた達上司でないとさばけない「サル」いる事も確か
さばけるかどうかの見極めが肝心だが、部下のサルに追われていては
見極めもできないということ
まとめ
部下に自分の能力に気づかせるには?
我々上司の一番時間と能力を使うべきところ
ポイントは、
部下が仕事が出来ないのは、上司の責任だが
そもそも自分のパフォーマンスに気づいていない部下にある
上司の直接のフォローでパフォーマンスを上げていくのか、
それとも
部下に自分で考えてもらい、上げていくのか…
『任せるより、自分でやった方が早い!』
とすぐに思ってしまっていては
限りある人生の時間の多くを
部下(他人)に費やしているのかもしれない
今一度「時間」に真剣に向き合ってみてはいかがでしょうか
おしまい♪
参考書籍
1分間マネジャーの時間管理 (フェニックスシリーズ)
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